今や「鍼灸師は飽和状態」。混雑する“下”と見晴らしの良い“上”

「鍼灸師 飽和状態」「鍼灸師 現実」 今、この言葉を検索しているあなたは、この業界の未来に、大きな不安を抱えていることでしょう。
それもそのはずです。
統計を見れば、鍼灸院の数はこの数年で急速に増え続けています。
「このままでは、とても食べていけないのではないか」と。その不安は、痛いほどわかります。
そして、あなたのその認識は、半分は正しく、半分は間違っています。
今日は、40年間この業界の浮き沈みを見てきた私が、なぜ今、これほど鍼灸院が増えているのかという「不都合な真実」と、その「飽和状態」とは無縁の、もう一つの世界についてお話しします。
第一章:すべての業界は「飽和」する。私が間違えた、あの日の電話。
昔、私がある見知らぬ人から、一本の電話をもらった話です。
「息子が歯科大学と、鍼灸・柔整の専門学校の両方に合格した。どちらが将来、稼げるだろうか?」
当時の私は、自らの経営にも迷っていた時期でした。だからこう答えたのです。
「鍼灸師はやめたほうがいい。歯科医師の方が絶対に良い」と。
しかし、その後の未来を、私たちは知っています。
私が「安泰だ」と思った歯科医院は、ご存知の通りコンビニを超える勢いで増え、今や激しい飽和状態にあります。
そして、私たちがいる柔道整復師・鍼灸師の世界も、別の形で、同じ道をたどりました。
第二章:なぜ今、「鍼灸院」が急速に増えているのか?

あなたが目にしている「鍼灸院の増加」は、実は、鍼灸が社会から爆発的に求められているからではありません。
皮肉なことに、これは隣接する「整骨院(柔道整復師)」業界の崩壊によって引き起こされた現象なのです。
1.整骨院の「バブル崩壊」
かつて整骨院は、療養費(保険)をマッサージに違法に使うことで、組織的に拡大してきました。
しかし、国の「適正化(=正常化)」により、そのビジネスモデルが崩壊。
2.安易な「自費移行ブーム」の失敗
保険に頼れなくなった経営者たちが、安易なセミナー(レッスンプロ)の言葉を信じ、一斉に自費へ転向。
しかし、保険目当てで集めていた患者さんが来るはずもなく、歴史的な「廃業ラッシュ」が始まりました。
3.行き場を失った鍼灸師たち
問題はここからです。
その廃業した整骨院で「揉み手」として働いていた多くの鍼灸師たちが、職を失いました。
4.「自宅開業」という名の避難
そして彼ら・彼女らが、生活のために選んだ次の一手。
それが、大きな設備投資が不要で、すぐにでも始められる「自宅の一室での、低価格な鍼灸院開業」だったのです。
これが、「鍼灸師 飽和状態」の現実です。
そう。今、業界で起きているのは、成功者の開業ラッシュではなく、職を失った鍼灸師たちによる、生き残りをかけた「飽和」なのです。
第三章:下は込み合うが、上は見晴らしが良い。

絶望的な話に聞こえたかもしれません。しかし、ここからが、私が本当に伝えたい本題です。
この業界の現実を、私はいつもこう表現しています。「下の方は、とても込み合っている。けれども、上の方の見晴らしは、とても良いですよ!」と。
「下の方」とは、まさに今、飽和している場所のことです。低価格なマッサージや、自宅でのプチ開業、保険に依存する整骨院…。
ここでは、価格競争と消耗戦が永遠に続きます。
「上の方」とは、全く別の世界です。
そこは、鍼灸師が「準医師」として、その専門性を正しく評価される世界。
保険に頼らず、鍼一本の技術で、他の病院が見放したような難治性の患者さんを救う世界です。
そして、信じられないかもしれませんが、この「上の方」は、ガラガラに空いています。
なぜなら、そこへ登るための「本当の道」を知っている指導者(トーナメントプロ)が、ほとんど存在しないからです。
結論:あなたは、どの場所で戦いますか?
あなたが今、不安を感じている「飽和状態」とは、あくまで「下の方」の話です。
もし、あなたが「下」ではなく「上」を目指す覚悟があるのなら、飽和状態など、あなたとは一切関係のない話になります。
問題は、どうやってその「上」に登るか。その道は、決して楽ではありません。しかし、確かな道筋として存在します。
私たちの治療院は、40年間、その「上」の世界だけを目指し、鍼一本で「ノアの箱舟」を創り続けてきました。
もし、あなたが混雑する「下」の世界から抜け出し、本当の鍼灸師として、見晴らしの良い「上」の世界を目指したいと心から願うなら。
一度、私たちの理念と、その登り方を知ってください。
【私たちの理念と、その「見晴らしの良い場所」へ登るための道筋を見る】
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