女性鍼灸師の将来性はある?学校が教えない「強み」と「豊かな未来」

「女性鍼灸師の将来性」――。 今、この言葉で検索されたあなたは、ご自身のキャリアについて、真剣に考えていらっしゃる、志の高い方なのだと思います。
ネットで調べると、「女性鍼灸師は需要が高い」「美容やスポーツで活躍できる」「一生働ける仕事だ」と、夢のある言葉がたくさん出てきますよね。 今、あなたはそんな明るい未来を想像して、胸を躍らせているかもしれません。
その期待は、決して間違いではありません。 ですが、40年間現場に立ち続けてきた先輩として、一つだけ、学校やAIが教えてくれない「大切なこと」を付け加えさせてください。 それは、「忙しいこと」と「豊かになること」は、全く別の話だという真実です。
第一章:その「将来性」、少しだけ立ち止まって考えてみませんか?
「鍼灸師は、きれいな仕事ですね」 私の治療院に通ってくださる患者さんの中には、ご自身のお子さんやお孫さんに、鍼灸師を勧めたがる方が時々いらっしゃいます。その多くが、私たちの仕事を見て、「清潔感がある、良い仕事だ」と感じてくださるようです。 それは、私たちにとって最高のお褒めの言葉だと受け止めています。
しかし、一方で、養成学校などが発信する「女性の活躍」のイメージには、少しだけ注意が必要かもしれません。
- 「美容鍼で、女性の美を追求できる!」
- 「スポーツ鍼灸で、アスリートを支える!」
- 「介護の現場で、女性ならではのケアを!」
これらは、もちろん素晴らしい仕事です。 しかし、もしあなたが「豊かな生活」という意味での「将来性」を望むなら、一歩立ち止まって考えてみてください。
ハリウッド女優の専属ならともかく、美容整形が数万円でできてしまうこの時代に、月々何万円も「美容鍼」に投資し続けてくださる顧客を、どれだけの方が獲得できているでしょうか。 トップアスリートならまだしも、高校生や大学生のアマチュアスポーツで、あなたが満足できる報酬が支払われるでしょうか。
キラキラしたイメージと、ビジネスとしての「厳然たる現実」は、分けて考える必要があります。 その上、女性には結婚や出産といった、キャリアを一時的に中断せざるを得ないライフイベントもあります。その間にも、男性の同業者はキャリアを積み重ねていく。
では、女性鍼灸師の「将来性」は、やはり暗いのでしょうか?
第二章:私が40年間、気づけなかった「女性の本当の強み」
いいえ、全く逆です。 私は、40年という長い時間をかけて、ようやくこの結論にたどり着きました。
「本物の鍼灸治療を志すなら、女性は、男性よりもはるかに有利である」と。
なぜか。 その理由は、「鍼灸治療は、患者さんが服を脱がなければ始まらない治療」だからです。
これは、技術論や精神論ではありません。物理的な、絶対的な優位性です。 患者さんが肌を露わにし、最も無防備で、繊細な状態になる治療室という空間において、女性鍼灸師は、男性の患者さんにも、女性の患者さんにも、性別の壁を感じさせることなく、安心してその身を委ねてもらえるという、最強の「立ち位置」を、最初から持っています。
この「強み」は、男性鍼灸師が、どれほど努力しても手に入れることができない、あなただけの才能です。

第三章:私が40年間、後悔し続けている「師匠」の話
この「強み」に気づくのに、なぜ40年もかかったのか。 少し、私の恥ずかしい昔話をさせてください。
40数年前、私は鍼灸と柔整のダブルライセンスで、意気揚々と社会に出ました。誕生日が「鍼灸の日」だったこともあり、「自分は成功が確定している」と本気で勘違いしていました。 しかし、病院には「必要ない」と断られ、知人の紹介で、ある整骨院に雇ってもらうことになります。
そこで私は、院長の娘さんである「女性鍼灸師」の先生の下で働くことになりました。 当時の私は、その先生が嫌いでした。彼女はいつも「精神科の医者になりたかった」と言っており、考え方が合わないと感じていました。当時の鍼灸師会の会員たちも、どこか彼女を嫌っているようでした。
私は、その先生の「本物の価値」に気づくことなく、わずか1年で「悪態をついて」飛び出し、自分で開業してしまったのです。
第四章:師匠が「貧乏がうつる」と言った、本当の理由
今になって、私は、自分の人生で最大の後悔をしています。 あの時、私が嫌っていた師匠は、とんでもない「本物の治療家」でした。
彼女は、決して大きな治療院を経営していたわけではありません。ベッドは数台、スタッフも少数。 それなのに、3人の女の子を育てながら、平気で1ヶ月のクルーズ旅行に出かけます。
帰ってくれば、患者さんが離れることなく、ちゃんと彼女を待っているのです。 東京の歯科で250万円のインプラント治療を受け、カードで支払ってくる。 ご自身で、数千万円の自宅やビルを建ててしまう。
なぜ、当時の私は、そして鍼灸師会の面々は、彼女を嫌ったのでしょうか。 考え方が合わなかった? 違います。 私たちは、ただ、彼女の圧倒的な「豊かさ」が、羨ましくて仕方がなかったのです。
彼女の口癖は、「鍼灸師会に出かけると、貧乏がうつる」でした。 40年経った今、その言葉の意味が、痛いほどわかります。
彼女は「本物の鍼灸」をお金にかえる術を知っており、私たちには、その覚悟も技術もなかったのです。
結論:あなたの「芽」を摘む職場を、選んでいませんか?

先日、市内のショッピングモールで、衝撃的な光景を目にしました。 新しくできた整骨院の前で、「施術中」と書かれたチンドン屋のようなプラカードを下げた女性鍼灸師が、呼び込みをしていたのです。治療室は外から丸見えで、他のスタッフが必死にマッサージをしている…。
私は、40年前の自分を思い出しました。 あの光景は、まさに「目先の利益」のために、有望な女性鍼灸師の「芽を摘む」仕事です。
あなたは、40年前の私のように、自ら「貧乏がうつる」環境に飛び込もうとしていませんか? あなたは、ご自身が持つ「最強の強み」に気づかないまま、安易なマッサージや呼び込みの仕事で、その才能を無駄にしようとしていませんか?
女性ならではの「立ち位置」を正しく理解し、鍼灸治療に真摯にのぞめば、あなたの将来は、間違いなく有望です。
どうか、「学園祭のノリ」や「キラキラしたイメージ」だけで職場を選ばないでください。 あなたが探すべきは、単に「忙しい職場」ではありません。あなたの「芽」を育て、その「鍼灸治療」を正当な「お金」にかえる本質的な技術を、真剣に教えてくれる職場です。
[▷ 女性鍼灸師がプロとして輝いている、当院の実際の治療現場はこちら(本院サイトへ)]
その選択を間違えると、将来は「自宅の一室で、友達相手にお小遣いを稼ぐだけ」の生活になってしまうかもしれません。
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