鍼灸師に向いている人とは?40年最前線で勝ち残った「たった一つの条件」

「鍼灸師に、向いている人ってどんな人ですか?」 「今の職場でうまくいかないのは、私に適性がないからでしょうか?」
これから鍼灸師を目指す方はもちろん、都会の整骨院などで働き始め、日々の業務と理想のギャップに「このままでいいのかな」と悩み始めているあなたも、そんな疑問を持っているかもしれません。
巷の転職サイトを見れば、「コミュニケーション能力が高い人」「向上心がある人」といった、ありきたりな答えが並んでいます。
しかし、激動のこの業界で40年間、最前線で治療院を経営し続け、数多くの弟子の「成功」と「脱落」を残酷なほど見てきた私は、それらの答えは「本質ではない」と断言します。
今日は、私の元で学んだ、対照的な二つのグループの話をさせてください。 それは、「鍼灸師に向いている人」とは誰なのか、そして、あなたが今感じている「違和感」の正体は何なのかという問いに対する、私の40年間の答えそのものです。
第一章:なぜ「セールスマン」は、成功し、そして失速するのか
過去、私の元には、一般社会から転職してきた二つのグループがいました。 一つは、「セールスマン」から転職してきた鍼灸師たちです。
彼らは、独立開業すると、驚くほどの早さで成功を収めます。 私たち治療家がまとう「白衣」が持つ、社会的な信頼性を、彼らは本能的に理解しています。その信頼をテコにして、患者さんの心をつかみ、集客することに長けているのです。
しかし、その成功は、なぜか長続きしない。数年経つと、あれほどいたはずの患者さんが、徐々に減っていくのです。
なぜか。 彼らの下で働いていた勤務鍼灸師が、その「集客テクニック」だけを覚えて、患者さんを連れて独立してしまうからです。 これは、腕の良い美容師さんが、お店の顧客を連れて独立していく「美容師の世界」と、全く同じ構造です。集客テクニック(セールス力)だけで築いた城は、同じテクニックを持つ者に、たやすく奪われてしまいます。
第二章:なぜ「事務職」は、勉強熱心なのに、報われないのか
もう一つのグループは、「事務職」から転職してきた鍼灸師たちです。 彼らは、セールスマンとは対照的でした。内気で、お世辞にもコミュニケーションが得意とは言えません。
彼らは開業しても、患者さんをうまく集客できません。 その焦りから、必死で勉強します。技術書を読み漁り、知識を詰め込む。しかし、患者さんは、後から後から訪れるようにはなりません。
患者さんが来ないため、経済的には厳しくなる。しかし、知識だけは増えていくので、まるで「自分はこんなに知っている」という自己満足に陥ってしまいがちです。 彼らは心優しく、真面目であるにもかかわらず、経済的に不幸になってしまう。これもまた、この業界の悲しい現実の一面です。
第三章:すべてが変わる「心の変化」という、本当の適性
では、セールス力だけでもダメ。知識だけでもダメ。 一体、鍼灸師に「向いている人」とは誰なのでしょうか。
その答えは、あの「事務職」グループの、その後の姿にありました。 彼らのうちの何人かは、ある日を境に、まるで堰を切ったかのように、急激に患者さんが増えだすという「転機」を迎えるのです。
知識が増えたから? いいえ。 セールスがうまくなったから? いいえ。
その転機は、必ず「心の変化」と共に訪れました。
それは、 「自分がどれだけ知っているか」 「自分がどれだけうまく治せるか」 という、自分自身に向いていた意識(自己満足)が、
「患者さんは、今、何に一番苦しんでいるのか」 「この痛みは、この人の人生に、どんな影を落としているのか」 「私は、この人のために、何ができるのか」 という、他人へ向けた「深い共感」と「寄り添い」へと、心のベクトルが180度反転する瞬間です。

結論:その「適性」は、環境が育てるものです
この「心の変化」とは、具体的にどのような行動でしょうか。 それは、私が朝のミーティングでスタッフに毎日伝え続けている、たった一つのシンプルなことです。
「もし、自分が、その人の立場だったら、してもらいたいことを、好ましい態度ですること。」
この「心」が土台にあって初めて、「患者さんに寄り添って、励まして、治療して、最後に治療費の交渉までする」という、私たちプロフェッショナルの仕事が、完璧に成立するのです。
[▷ その「心」と「技術」で、私たちが実際に治してきた症例・実績はこちら(本院サイトへ)]
人から何も言われずとも、この行動を自然に取れる人。それこそが、鍼灸師に「向いている人」です。
「自分には、そんな適性はないかもしれない…」 そう不安に思ったとしても、心配ありません。 なぜなら、適性とは生まれ持った才能ではなく、「環境」によって磨かれるものだからです。
人間は、群れになる動物です。 その治療院のスタッフ全員が、そうした高い意識を持って患者さんと向き合っている環境に身を置けば、あなたの「心」も、自然と磨かれていきます。
逆に、もしあなたの今の環境が、
- 売上のノルマに追われ、同僚と患者さんを取り合っている
- 店舗の前で、ティッシュ配りや客引きをしている
- 何年も働いている先輩と、自分の給料がほとんど変わらない
…といった場所であるなら、あなたの貴重な「適性」が、環境によって潰されかけている可能性があります。 その場合は、あなたのキャリアのために、早く見切りをつける勇気も必要かもしれません。
あなた自身が変わろうとすることも、もちろん大切です。 しかし、それ以上に、その「心の変化」を何よりも重視し、育ててくれる環境に身を置くことが、あなたの「やりがい」と「未来」を守る、何よりの近道となります。
私たちは、40年間、この「心」を何よりも大切にし、それを「本物の技術」と結びつけるための「ノアの箱舟」を創り続けてきました。 もし、あなたが小手先のテクニックではなく、この「心」を磨く道にこそ、ご自身の未来を感じたなら。
一度、私たちの理念を覗いてみてください。
【私たちの理念と、その「心」を本物の技術に変える環境を見る】
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